問題プロジェクトの火消し、遅延解消、品質向上、正常化の方法について

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第14章 火消し

問題プロジェクトの火消し

 本章では、「火がついたプロジェクト」を正常化し、システムを運用開始させるためにアサインされた「火消し役」のプロジェクトリーダが、プロジェクトを運営していく方法論について記述する。

 

 当然のことながら、ここで書かれている内容は、「火がついていない」プロジェクトでも有効に活用することができる。スムーズに進まないプロジェクトには、なんらかの問題がある。その問題は、今まで通りのプロジェクト運営手段では解決しない。問題の本質や原因を認識したうえで、目的を達成するにはどのようなプロジェクト運営をすべきなのか、ということを再考しなければならないだろう。

第14章 プロジェクトの火消し ハッピィ・エンジニアリング記事一覧

14.1. 敗戦処理投手 ハッピィ・エンジニアリング

 プロジェクトマネジメントの本質は、綿密な計画をし、変化に対応しながらプロジェクトをコントロールし、結果としてQCDを満足させて終結させることである。しかし、それは簡単なものではなく、プロジェクトは往々にして火を噴くものである。 技術者であれ、マネージャであれ、あるいはどんな会社であれ、それぞれ火消...

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14.2. 火消しに与えられた命題 ハッピィ・エンジニアリング

 「火がついている」プロジェクトの状態には、以下のようなパターンがある。ユーザ企業、元請けの両者がすでに、システムリリースの日程を変更させざるを得ないと判断している場合仕様追加などに起因してコストが大幅に超過した場合テストプロセスやプロトタイプ開発採用時などによくある、信頼性が低下している場合- レ...

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14.3. 決定権と人事権 ハッピィ・エンジニアリング

 明らかに正常ではないプロジェクトを正常化するために必要なことは、権限を持つことである。権限なくして、正常化をすることは非常に困難である。今までの間違ったやり方を捨て、正しい方法論を適用するには、十分な権限が必要である。プロジェクトに対して決定権と人事権を持つことが火消し役のリーダには必須の条件であ...

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14.4. 実態の把握 ハッピィ・エンジニアリング

 プロジェクトに参加して、まず行うことは実態の調査と、火消し役に対する要求の確認である。どのようなプロジェクトなのか、本来のスケジュールや品質・コスト要求はどのようなものだったのか、プロジェクトの現状はどのようになっているのか、プロジェクトの終結に対する現時点での妥協点はどこなのか、などを把握しなけ...

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14.5. 根本的な原因を探る ハッピィ・エンジニアリング

 火消しにおいて重要なのは、なぜ火がついたのかを把握すること、あるいはその仮説を立てることである。事象を見て、個別に対応していくことだけでは、プロジェクトの混乱を収拾する効果は期待できない。さらに、プロジェクトメンバは残業が続いており、個々の課題に迅速に対応していくだけの余力もない状態である。根本的...

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14.6. スケジュール、見積もり ハッピィ・エンジニアリング

 このような状況下にありがちなパターンとしては、ドキュメントが整理されておらず、プログラムもバグだらけで使いものにならない。まずは捨てることがスタートとなる。どこまでを踏襲し、どれだけ捨てるかを決めたところで、システムリリースまでの実現シナリオを描くことになる。 利害関係者によるプロジェクトへの風当...

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14.7. 指揮命令 ハッピィ・エンジニアリング

 火のついたプロジェクトの実施体制上の問題はいくつかある。標準的な作業プロセスがない作業ルールがない、あるいは不明確指揮命令が具体的ではないなど、指示の出し方が悪い指示を完遂できないなど、要員スキルが低い手抜きや作業ルールを守れないなど、メンバのモラルが低い 間違いなく、これらの原因によりプロジェク...

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14.8. キッチリ任せる ハッピィ・エンジニアリング

 「号令」による指示は、こまめなチェックを怠らなければきちんと完遂するのは容易である。ここで重要なのは、仕事を任せることである。時間に遅れることなく成果が出ている限り、プロジェクトリーダがいつまでも現場にいる必要はない。状況を把握し、作業指示と問題解決が一段落したら、「あとはお任せします。よろしくお...

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